鍼灸マッサージについて
鍼治療
金属で出来た「鍼」を使って身体に治療を施し、症状を改善します。 一般的に髪の毛くらいの太さの鍼を身体に刺入しますが、「小児鍼」と呼ばれる「刺さない鍼」もあり、患者様個々人の体力・体質に合わせて施術します。また「痛いのでは?」と考える方もいらっしゃると思いますが、鍼が大変細いため、たいていの場合、痛みはほとんどありません。
灸治療
蓬(ヨモギ)から作られた艾(もぐさ)を使って身体の表面に温熱刺激を与え、症状を改善します。灸は、以前は肌に直接艾をつけて火をつけてやけどの出来るものが多かったのですが、最近では「せんねんきゅう」のような肌に直接艾をつけない、やけどの出来ない種類のものも多くなりました。
あん摩 マッサージ 指圧
押し、揉み、叩く、といった手技を用いて身体に刺激を与えて治療を行い、症状を改善します。あん摩は中国で、指圧は日本で、マッサージはフランスで、それぞれ生まれ、その成り立ちは全く別のものですが、日本ではひとつの国家資格として法制化されています。
鍼、灸、あん摩・マッサージ・指圧いずれの方法も、東洋医学独特の理論である経絡や経穴といったものを利用してそこに刺激を与え、身体が本来持っている免疫力、抵抗力、自己治癒能力を高めて症状を改善しようとするものです。 経絡、経穴を「まやかし」のように思っている方もいますが、国連の 組織である世界保健機関(WHO)においてもその存在が認定され、 多くの疾患において鍼灸マッサージ治療の有効性が認められて います。近年、日本や中国だけではなくアメリカや ヨーロッパ各国において様々な研究が進み、 成果が発表されています。